三陸・岩手の工房から「オンリーワン」の木製ギフトを
バンザイ・ファクトリー は 、岩手県大船渡市にある工場です 。
岩手県産の木材や南部鉄器、漆などの素材を使い 、三次元技術を用いて 「 オンリーワン 」の木製オーダーメイドを作っています。
IT技術を活かして温かみのある質感を精密に高める商品作りをしています。
こだわりの素材
大事な手の握り象を彫り上げた、世界に1つだけの木の杯です。
基本モデルの樹種
樹齢80年〜100年の北限山桜を使用しています。山桜の木は、とても美しく、独特の色合い、威厳を持ち合わせています。山桜は「国花」に指定されています。何と「山桜」と「菊」が国の花に指定しれているのです。山桜の北限は岩手県の雪深く厳しく美しい県北地域です。
●詩
さくらさくら、同期のさくら、これらの歌われた桜は「山桜」を指しています。咲いて、潔く散る、その美しさが表現されているようです。
「朝日に匂う山桜花」と古歌にあるように、古くから日本の花が山桜でした。
オプションマテリアル
ー漆ー
●漆(高級モデル)
岩手県は漆の国内総生産量の約65%以上を生産しており、国産漆は国内で使われる全漆の5%程度と聞きます。95%近い漆は中国製。国産漆は高額な為、超高級漆器か文化財の修復、寺院仏閣神仏の国宝修正に多くを使われると言いいます。その岩手漆の生産地が二戸(浄法寺)です。漆を欧米では「Japan」と呼ぶのです。
オプション馬蹄鉄
●南部鉄器馬蹄鉄
オプションで装着する馬蹄形の 蹄鉄は南部鉄器製です。
1975年(昭和50年)2月17日に通商産業大臣指定伝統的工芸品(現・経済産業大臣指定伝統的工芸品)に指定されました。これは第一回目の認定で栄誉あることでした。
ホースシュー(馬蹄鉄)は、西洋の国々では、悪運を避け、幸運を呼び込んだり、魔よけのお守りとして使用されてきました。蹄鉄の開いている部分を上にして、玄関やドアに掛けておくと幸運が溜まると言われております。現在も、欧米では金運のラッキーチャームの使われ、日本国では「交通安全」「開運」「金運」に良いとされております。馬蹄型は風水では八角形にならんで、とても良い幸運の形といわれています。「馬は人を踏まない」との言い伝えがあり、それで交通安全御守。馬が富みをかき集める。このような事が言い伝えられています。
岩手県は馬の産地です。南部曲がり屋と言う人と馬との関係も深く、我杯に馬蹄鉄を取り付けて幸運を招き、酒も溜まる、幸せも溜まる、そんな杯に仕上げます。我杯に蹄鉄を装着することにより、重量感と高級感を増していきます。名門の人間国宝輩出した南部鉄器窯元、15代盛久工房の熊谷志衣子さんの作品です。
ご注文を頂いて完成までの流れ
ご注文を頂きますと、指定日に向けて象どり用のカバンが送られます。その中にある象どりキット三日以内に握って下さい。そして付属の伝票で工房に返却下さい。
最も重要な象どり
ご注文を頂くお客様のほとんどが、「象どり日」を大事にされます。
象どりは、秘密の贈り物、サプライズなのです。
お祝いの食事の席、一家でお祝いの団欒の時、祝賀会の席、レストランで、ホテルで、両親だけとの会食の場、想い出になる瞬間の場。
その日、その時、に象どりをされるお客様がほとんです。
象どり鞄を出すと、大概は驚くようです。それは何だ!!と。開けて見せて、これで象どりをして工房に送り返すと、こんな感じで(サンプルを見せて)握り方の杯を作るんだ、これがお祝いのプレゼントなんだ・・・!!
こんな物があるのか・・と驚くと共に感動されるようです。親父が、爺さんが、社長が、部長が、先生が、泣きましたとハガキや連絡も沢山頂いています。「握ると思い出す象どり日」
我杯が出来るまで。
象どりされたキットが工房に戻ります。丁寧に手作業で握られた以外の部分を整えます。三次元入力システムで0.2mm範囲のメッシュで読み込み三次元デー タに致します。専用ソフトでプロポーショナルを整え、木材に合ったデータに加工します。握り型の無い木材をセットして半日以上を掛けて細かくゆっくりと 削って行きます。削られた我杯を丁寧に丁寧に紙ヤスリで磨いて行きます。ここまでで二日間以上を費やします。そして塗装工程に入り完成するのは三週間〜 二ヶ月(塗装の種類で日数が変わります)を要して完成します。最も早く出来るのはロハス仕上げです。
内側は漆を塗って仕上げています。すでに内側だけ塗った握り方の彫って無い木地を沢山用意しています。
握り型を掘り上げて、磨き、塗装工程は木肌仕上げてであれば、季節によって若干日数が違いますが、二週間〜三週間で完成致します。
底に文字、家紋、お祝いの言葉、馬蹄鉄、蒔絵、等のオブションによっては、さらに数日から数週間を要する納期になります。
学びと開発
Study(Research) and development
握るという行為
I grasp your hand gently.
私達は過去に医療の現場システムを開発するIT会社を経営し、システム開発をして来ました一家です。仕事はICU、CCU、NICU、術場、CT、 MRI、レントゲン、検査、そこで使われる医療システム、電子カルテに関わる研究開発です。
全 国を飛び回ったその仕事の経験では、患者が常に不安を持ちながら医療に助けられている事を実感しました。私達は医療行為そのものは出来ませんでしたが、現 場の道具を作っていた事から、現場に関わって来ました。不安な時、不安になりそうな、そんな時、先生や、看護士さん、もちろん家族と、手を握り合って励ま す姿を良く目にしました。子供には特に手を握ぎり続けています。何故か手、それは手と手を繋ぎ、手と手を通じて、「心を繋いでいる」ように見え感じ、納得 しました。
医療機関だけで無く、福祉施設でも、スポーツの現場でも、頑張ってと言う励ましの言葉と共に手を握り合う姿を多く見かけます。不安や恐れが和らぐ安心する行 為だと思います。しかし一方では強い喜びがあった時も、やったね〜と手を握り合います。良く考えて見れば握手もそうです。こんにちは宜しくお願い致しま す・・とか。最初は医療の現場で気づきましたが、良く良く社会の中で見ますと、両親と小さい頃に手を繋ぎ歩く、親は良く子供の手を握ります。成人までは友や恩師と、大人になれば仕事の仲間や上司や取引先と、そして壮年期は孫と親戚と家族や友人と。
この手を握る、この姿こそ、人と人を繋ぐ心のやり取りであり、そして個人のアイディンティティの確認する行為であるし、「絆」そのものだと思いました。一人一人の手の握り、それを形に残して見たい・・・。そんな仕事をしたい・・・。
ITの技術で実現
It was achieved by a computer technology.
2006年、IT木工の仕事を立ち上げる準備をするチャンスが訪れました。
決 めていた事は、握り型を残す、一人に一つだけのオーダーメード型商品、まるで形見になるような、両親や、お世話になった方に、大事な方に、作ってあげたい。生きた証の力を残して上げたい。そんな方々に、その思いに応えれる商品を、暖かい木の温もりにITの技術で実現したいと思い研究開発をしました。それが我杯(わがはい)を仕事にした気持ちです。
我杯を製造するには、特に象り(かたどり)方法、三次元ソフトウェア、木地の制作、切削の為の刃の形、これらがが重大な商品開発の要素でしたが、二年の開発と三年の改善の結果、今に近い品質の初期型の我杯(わがはい)とマギーカップのビジネス・モデルが完成致しました。
2008年冬インターネットで販売したら・・
Keepsake
ほどなくインターネットで代理店さんに扱って頂いた所、この事を知られた奥様が、入院している旦那さんにベットで象どりして、完成を待たずにお亡くなりになった、その仕事を最初に頂きました。
その奥様が、あの人(主人)に触れるのは、この我杯だけだ・・・と言ったと、販売店さんからお話を聞いた時、考えさせられました。自分達で作り上げた仕事が、どんな仕事なのか・・・強い絆を作るのでは無いのか・・。オーダーをお願いする側の強い気持ち、それにも強く感動しました。
※写真とコメントは関連性がありません。娘さんからの贈り物の写真を使わせて頂きました。
家族と絆の形を作る
Ties of blood are strong ties indeed
家族でのお祝い食事会、孫と共に還暦祝い、お祝いの席でサプライズ、こんなん作るぞ親父、なんだこれは、俺たちを育ててくれた親父の握り型、残したいんだ・・・泣かれました。と言う声がいつも聞かれます。そうです子供達から作ってもらって感動しない親など居ません。退職する上司に、部長、部長に手塩に掛けられて育てて頂きました。その部長の握り型を杯に残します。やはり泣かれてしまったと言う声ばかり聞かれます。この杯は、物でも有り、絆でもあるのです。我杯は絆を作る仕事なのです。家族の絆、恩師との絆、努力への絆人と人との絆を形にする、それが「我杯(わがはい)」なのです。我杯(WAGAHAI)のノウハウ
日本人の平均的な手のサイズを年代別に入手していました。
ひとりひとりの「手の握り型」を採取する独自の象どりキット、深さ、粘土質、フォルムを二年半を費やして開発しました。
フォルムには特に時間と手間と資金を掛けて、象どりキットを何度も、何度も、作り直しました。粘土も国内外に送付して象どりを行いました。
三次元スキャニングも自社開発のソフト、100回近い失敗を経て成功しました。
独自の切削技術
2006年から切削技術を開発して来ました。
①専用刃の開発
木材を大事に美しく削りあげるには専用の刃を開発しなければなりませんでした。切りながら磨くことを同時にする刃は一年以上を費やしました。
②切削ソフトウェアーでの開発
刃の回転数と刃を動かすステップの回転数が少ないと掘り上げた後が美しくない。早過ぎると木が焦げてしまう。左右の刃が動くスピードによって、木が割れたり、刃が動かなくなったり(刺さり過ぎて)、我杯の木地の回転する速度、板目、柾目、様々な実験には時間を要しました。
②木地
三年半の研究と木地の製作を経て、やっとこ成功しました。一年半以上のシーズニングを行った最高の木材を用意しています。
我杯「わがはい」の木地になるまで
悠久の時を経て来た木々が木地になるまでを説明します。
木とは何か
山の神様
日 本には昔から、山の神様がいて、木を育てて、山を守り人々に恩恵を与えて来た、と言われています。私達が呼吸する空気も、果てしない悠久の緑の生命の営み から生まれたものなのです。また森は天から降る雨を沈め浄化させ清流を作ってくれます。このように人の暮らしそのものを支えてくれているのです。
この木は誰が植えたもの?
自然と言う神様の素晴らしい技です。
この木は誰が植えたものでもありません。自然と言う神様の素晴らしい技です。里山の森林が持つ機能です。「ひこばえ」と言って、太くなった子供が出て来てく れます。森はシードバンクを保有し、自然のサイクルに沿った木の伐採を心がけると、何もしなくても森の木は永遠に生き続けます。それが日本と言う素晴らし い国土であり、岩手なのです。
木材は年輪の柔らかい部分がまず腐食します。これは紫外線によるものです。太陽によって育てられ、太陽によって自然 回帰して行くのです。土壌中には数多くのバクテリアが棲み、自然倒木した木々は分解され次世代を造り続けます。「日本は稀に見る素晴らしい環境なので す。」年間を通じて雨量があり、夏の暑さがあり、そして冬の寒さがあります。それら全てが森林を育てているのです。厳しいからこそ、逞しく育つ
陽が当らない北側に育つ木もあります。
人間と同じように、木が育つ環境もそれぞれあって、太陽が燦々と当る南傾斜面の木もあれば、陽が当らない北側に育つ木もあります。い つも暖かく恵まれた所に育った木が必ずしも目的に合う良い木と言う事だけではありません。陽が当らず、苦労して育った木と言う物は、育ちが悪い分、年輪の 幅が狭く、固くて強い木に育つ場合も多いのです。たまにひねくれて使い物にならない木もあるのですが、その木の使い方によっては、素晴らしく良い木材とし て使われる局面が多々あります。自分の置かれた環境の中で確りと育つと言う点では人間も見習いたいものです。
年輪は全てを語る。
陽が当らない北側に育つ木もあります。
人間と同じように、木が育つ環境もそれぞれあって、太陽が燦々と当る南傾斜面の木もあれば、陽が当らない北側に育つ木もあります。
いつも暖かく恵 まれた所に育った木が必ずしも目的に合う良い木と言う事だけではありません。陽が当らず、苦労して育った木と言う物は、育ちが悪い分、年輪の幅が狭く、固 くて強い木に育つ場合も多いのです。たまにひねくれて使い物にならない木もあるのですが、その木の使い方によっては、素晴らしく良い木材として使われる局 面が多々あります。自分の置かれた環境の中で確りと育つと言う点では人間も見習いたいものです。我杯の木地になるまでを語らせて頂きます
神が宿る自然の中から恵を頂きます
さて、この先の工程を読みますと、とても我杯に価値を感じ、愛おしく思えます。貴方の形を残す、大事な素材なので、大事に作り上げました。
丸太を買い付け(入札に行きます)
ここが目利きの力の見せ所です
原材料となる原木(丸太)の調達 我杯の材質として使われている木材は広葉樹です。樹齢100年以上の原木を調達しております。標準仕様の我杯でも樹齢60年以上の物を使用しております。 木材は全て自然木を使用しております。材料となる原木の調達には課題が多く、近年、広葉樹の良質木材は減少しつつあります。そして価格的にも高騰しており ます。原因としては、これらの木材は使用用途が限られている事と、年々伐採数も少なくなっている事が原因しています。その結果、市場には大量には出回らな いのが現状となっています。さらに広葉樹良質木材は主に「冬期間」に伐採されますので、さらに入手期間もおのずと限定されています。その上、木材市場では 入札によって原木を落札して入手しますが、落札価格にも上がり下がりもありますし、昨年は良い出物があったが、今年はなかなか良い原木が出ないとか、本当 に高樹齢の広葉樹の原木調達は困難です。
時々市場に、非常に貴重で高額である特別な原木が出ます。私達は既に数本は入手しておりますが、その原木からは極端に個数が取れない為に、我杯の材質として広くご案内はしておりません。どうやって木地にしているのか。
気の遠くなるような作業は自然を大切に使う
木地になるまでの原材料の8工程についてご紹介致します
①輪切り製材・工程
丸太を切ります
輪切りの状態から、年輪を見ながら、芯、白身(アマとも呼ぶ)を避けるように目視にて、きめ細かく木取りを行う工程です。
※この時点で厳選されて約30%前後が残り、70%前後に欠点が見つかり、その木材は他商品に転用されます。欠点とは割れ、腐れ、虫、穴、色、これらが満足行く範囲内では無い物です。<この状態で2ヶ月前後乾燥させます>
②輪切り製材〜三角ブロック切り出し、5ヶ月間の乾燥
まるでピザのようですね!!
三角に切り出しして、5ヶ月間の乾燥をさせて行きます。この時点でも、虫食い、腐れ、色合いの悪さ、等を外して行きます。
③丸棒製材〜6ヶ月間の自然乾燥・工程
手間暇をかけて時間かけて木地に仕上げて行きます
③丸棒製材・工程
我杯やマギーカップ・福おちょこの数周り大きな丸棒の状態に切削される工程です。
※ ここでも90%前後が厳選されて残ります。④パレットに積み上げて、6ヶ月以上の自然乾燥を行い、木材の含水率を引き下げて、調整を行っていきます。木の種類によって、乾燥期間は多少、前後致します。
⑤人口乾燥〜自然乾燥・工程
二週間の追い込み乾燥と、一ヶ月の自然乾燥
⑤人口乾燥
2週間程度を行います。⑥基準取り(粗挽き)・工程
木材のストレス(表面硬化と乾燥応用力)を取り除く為に行う、丸棒からさらに細かく切削する工程です。⑦自然乾燥・工程
最終的な1ヶ月の自然乾燥を行います。⑧木地の最終工程仕上げ加工、と約一年乾燥
ここが最後の仕上げです。終了後は1年以上の乾燥を続けます
8.1…外径一次加工。
8.2…長さを決める加工(我杯の場合は200mmを175mmに)。
8.3…センターに30mm程度(我杯の場合)の穴を開ける。
8.4…基準取り加工を行います。
8.5…外曲線加工を行います。
8.6…高台取り加工を行います。
8.7…飲み口の湾曲切削加工を行います
8.8…内部の仕上げ加工を行います。※ここでも約85%程度が厳選されて残ります。あなたと私の物語なのです
こんな小さい手、親に握られた手
我杯フィロソフィー
我杯は、一人に一つだけの物を作り上げるオーダーメード商品です。我杯は握った瞬間に、握ったあの日、その時、あの場面、それ までの人生、歴史、伝統、文化、思い出、情熱、感謝、達成感、その気持ちを込めて思い出させる記念の一品です。象取りを行い、握った形に、彫り上げます。 お客様に、お渡ししたその日から新たな思い出の形として、生き続ける「物」、それが我杯の思想です。
一人に一つをありがとう。この社是こそ私達の主義です。
商品と商品名の関係について
商品と商品名の関係は、かけがえのない財産だと思っています。「我杯」という商品名には商品の概念をイメージさせやすい名前が付けられました。商品の名前を、聞き、読み、お客様が商品をイメージしやすいようにと私達は思っています。
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